足が熱くてつらい夜に|足のほてり・裏が熱い原因と冷やし方・対策まとめ

【この記事でわかること】

  • 足がほてる・足の裏が熱くなる原因
  • 夏に足のほてりが起こりやすい理由
  • 病気との関係や注意すべき症状
  • 自宅でできる対策・冷やし方
  • 足のほてりを解消するストレッチ3選
  • 自律神経を整えるためのリラックス方法(動画)

私は医療系運動指導士として、病院やスポーツジムで活動しています。

  • 「足がほてって眠れない」
  • 「足の裏がじんじんして不快」
  • 「冷やしてもなかなかおさまらない」

そんなお悩みを抱えていませんか?

特に夏場や更年期、疲れがたまっているときなど、足の熱感を強く感じることがあります。

日中は気にならなくても、布団に入ってリラックスしようとしたとたんに「足が熱い!」と不快になる方も少なくありません。

この記事では、「足のほてり」や「足の裏が熱い」症状の原因と、今日からできる冷やし方・生活習慣の見直し・ストレッチ方法など、自宅でできる対策をわかりやすくまとめました。

目次

足のほてりはなぜ起こる?原因と夏に増える理由を徹底解説

足がほてるのはなぜ?

「足のほてり」は、体内の温度調整機能や血流、自律神経の働きに関係しています。足は体の末端に位置するため、冷えやすい一方で、血行が滞ると熱がこもりやすい場所でもあります。

主な原因には以下のようなものがあります:

  • 血行不良
  • 自律神経の乱れ
  • 神経の過敏・障害

特に「足の裏がジンジンする」「ほてって寝られない」といった症状は、自律神経が乱れて交感神経が優位になっているサインとも言われます。

足は「第2の心臓」とも呼ばれ、ふくらはぎの筋肉が血液を心臓に戻すポンプの役割を担っています。足を動かさずにいると、血流が滞り熱がこもるのです。

下記の記事では「第二の心臓 ふくらはぎ」の筋トレを紹介しています。ふくらはぎを鍛えて血流を促進させましょう!

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夏に足のほてりが増えるのはなぜ?

夏は特に「足が熱くて眠れない」という声が増えます。その理由には以下のような「季節特有の要因」が関係しています。

冷房と外気の温度差

猛暑の屋外と冷房の効いた屋内との温度差は、体に大きな負担をかけます。この急激な温度変化により、自律神経のバランスが崩れ、体温調整機能がうまく働かなくなります

冷房による「内冷え」

クーラーの風に長時間当たっていると、体の芯が冷えてしまい、足の血行が悪くなります。血流が滞ると、熱が放散されず、ほてりやジンジンとした不快感が生じやすくなります。

汗と湿度で熱がこもる

高温多湿の日本の夏では、靴や靴下が蒸れて足の裏に熱がこもりがち。通気性の悪い靴や長時間の歩行も悪化要因になります。

自律神経は「急な環境変化」にとても弱い神経です。夏は冷房・外気・湿度の差が大きくなるため、最も乱れやすい季節のひとつです。

自律神経を整える方法として「ヨガ」は大変効果的です。下記の記事で紹介しているヨガで自律神経を整えましょう!

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その他に考えられる原因

夏に限らず、以下のような「体の内部の不調」や「慢性的な症状」が足のほてりを引き起こすことがあります。

更年期・ホルモンバランスの変化

特に40〜60代の女性に多いのが、更年期に伴うホルモン変動による足のほてりです。エストロゲンの減少が自律神経の不調を招き、手足の火照りや寝汗、のぼせなどを引き起こします。

疲労・立ち仕事・歩きすぎ

日中に足を酷使すると、筋肉疲労や静脈うっ血により血流が悪くなり、就寝時に足の裏が熱くて眠れないといった症状につながります。

糖尿病や末梢神経障害

足の裏の神経に異常があると、実際の温度とは無関係に「熱い」「ビリビリする」と感じることがあります。これは神経障害のサインであり、長く続く場合は医療機関の受診が必要です。

足の裏の神経はとても敏感で、少しの異常でも「熱い」「痛い」「しびれる」などの症状として現れやすいのが特徴です。

血糖値を下げたい!という方は下記の記事で紹介している「早歩き」を行いましょう!詳しくは下記の記事へ!

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自宅でできる足のほてり対策・冷やし方

「足が熱くて眠れない…」そんなときにすぐにできるのが、自宅での冷却やケアです。ただし、ただ冷やせばよいというわけではありません。ここでは、効果的で安全な方法を詳しくご紹介します。

足を冷やすときの注意点と正しい方法

足のほてりを感じたとき、多くの人がまず試すのが「冷やす」こと。でも、やり方を間違えると逆効果になることもあります。

やってはいけない冷やし方

  • 氷水に長時間つける
  • 直接肌に保冷剤を当てる
  • 寝るまでずっと冷やし続ける

これらの行為は末端の血管を必要以上に収縮させてしまい、血行不良を悪化させてしまうおそれがあります。

効果的な冷却法

  • ぬるめの水で2〜3分程度、足先を冷やす(26〜28℃前後が理想)
  • 保冷剤は薄手のタオルに包んで、1回5分以内で様子を見ながら使用
  • 冷やす場所は「足裏・くるぶし周り・足指の間」など、血管が多い場所が効果的

足の裏には「湧泉(ゆうせん)」というツボがあり、冷やしすぎず刺激を与えることで、ほてりの緩和や自律神経の安定にも役立ちます。

温冷交代浴で血流をリセットしよう

「冷やすだけ」では血管が縮まりっぱなしで逆効果になることも。そこでおすすめなのが「温冷交代浴」です。

やり方(簡単なバージョン)

  1. 洗面器を2つ用意し、片方にぬるま湯(38〜40℃)、もう片方に水(25〜28℃)を入れる
  2. 足を交互に30秒ずつ入れる(2~3回繰り返す)
  3. 最後はぬるま湯で終えるのがポイント

この方法は、血管の収縮・拡張を促し、自律神経にも刺激を与えるため、足のほてりだけでなく全身の循環改善にもつながります。

足湯だけでもOK

「交代浴は面倒…」という方は、ぬるめのお湯だけでも十分効果があります。5〜10分程度、足首まで温めて血流を整えましょう。

温冷交代浴はもともとドイツの自然療法がルーツで、疲労回復・冷え性・不眠の緩和にも効果があるとされています。

寝る前の足裏ケアで熱をためない

一日の終わりに足をケアすることで、足の熱感を予防し、スムーズな入眠につなげることができます。

簡単にできるセルフケア

  • 青竹踏みやゴルフボールで足裏をほぐす
  • ラベンダーなどのアロマオイルを使ったマッサージ
  • 保冷剤を軽く当ててクールダウン

足ツボマッサージも足のほてり解消に効果的です。足ツボマッサージで足のほてりを解消しつつ、内臓のデトックスも一緒に行いましょう!

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靴下の使い方にも工夫を

  • 寝るときは通気性がよく、締めつけない素材の靴下を選ぶと快適。
  • 足を冷やしすぎると逆に「足が熱くなる」こともあるため、一晩中履くより、寝つくまでの短時間使用が◎

足裏のケアは「脳の緊張」をゆるめる効果もあります。ストレスを感じているときほど、リラックス目的で足の裏を触れてあげることが大切です。

足のほてりを解消するストレッチ

足のほてりは「血行不良」や「筋肉のこわばり」などが原因で、足に熱がこもって起こることが多くあります。
ここでご紹介するストレッチは、足の血流を促進し、末端まで酸素と栄養を届けることで、熱感をやわらげる効果が期待できます。

寝る前や、お風呂上がり、日中のすき間時間に取り入れて、スッキリとした足で快適な夜を迎えましょう。

足指ストレッチ&足首まわし

  1. イス、または床に座って片足を反対側の太ももにのせます(あぐらのような姿勢)。
  2. 手指を足指の間に入れ、足首をゆっくり大きく円を描くように回します
  3. 時計回りに10回、反時計回りに10回ずつ行いましょう。

足指や足首の関節周囲には、たくさんの血管・神経が集まっています。ここを柔軟にすることで足先への血行がスムーズになり、熱のこもりを防ぐ効果があります。

足首が硬くなっている人は、最初は小さな円でもOK。深呼吸とセットで行うとリラックス効果も倍増します。

ふくらはぎのストレッチ

  1. 壁に両手をつき、片足を後ろに引きます。
  2. 後ろ足のかかとを床につけたまま、前足に体重をのせていきます。
  3. ふくらはぎの伸びを感じながら、30秒キープ×左右1セットずつ

ふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれ、血液を心臓に戻すポンプの役割を担います。ここを柔らかく保つことで全身の血流が改善され、末端の足の熱が解消されやすくなります

ストレッチ中にアキレス腱や足の裏まで伸びを感じると、より効果的です。冷え性やむくみにも◎

足裏のストレッチ

  1. 床またはイスに座り、片足を持ち上げます。
  2. 両手で足の裏全体を持ち、かかとからつま先までを指でグーッと押し伸ばします
  3. 特に土踏まずや足指のつけ根などを重点的に、左右それぞれ30秒〜1分。

足裏には「足底筋膜」という筋肉の膜があり、ここが硬くなると血流や神経の働きが妨げられ、熱がこもる原因に。足裏をゆるめることで神経の圧迫が和らぎ、ほてりやジンジン感が軽減されやすくなります。

青竹踏みやテニスボールなどを使っても◎。「痛気持ちいい」と感じる程度がベストです。やりすぎると逆効果になるので、優しくほぐしましょう。

自律神経を整えるストレッチ動画

足のほてりがある人は、自律神経の乱れが背景にあることも多くあります。そこでおすすめなのが、呼吸とストレッチを組み合わせたリラックスエクササイズです。

このストレッチ動画では深い呼吸で交感神経を鎮め、やさしい動きで血流を促し、寝つきを良くする効果も期待できます。

「足が熱くてイライラしてしまう」という方も、まずはゆっくりと呼吸して、心と体を落ち着けることが第一歩です。

足のほてりで注意したい症状|病院に行くべきケースとは

以下のような症状がある場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。

  • 足のほてりに加えて「しびれ」「痛み」「感覚の鈍さ」がある
  • 糖尿病の既往がある
  • 発赤・むくみ・水ぶくれ・湿疹など、皮膚の異常が見られる
  • 症状が片足だけに現れる

特に末梢神経障害や血管疾患の可能性がある場合は、早期の治療が大切です。

まとめ|足が熱くてつらい夜にさよならを

足のほてりや足裏の熱感は、不快で眠れない原因にもなりますが、多くの場合は生活習慣の見直しやセルフケアで改善できる可能性があります。

  • まずは原因を知り、
  • 自分の体調や生活に合った対策を取り入れ、
  • 必要なら専門家の診断を受けること。

「熱くて眠れない夜」から、「快適に休める夜」へ。
今日から少しずつ、自分の体と向き合うケアを始めてみませんか?

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この記事を書いた人

ご覧頂きありがとうございます。
スポーツインストラクター|健康運動指導士|心臓リハビリテーション指導士|ヨガインストインストラクター|スポーツジム・病院勤務|読書好き|漫画も好き|名言が好き|運動・健康について情報発信|YouTubeでトレーニング動画配信中

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