足の動脈硬化を改善する 閉塞性動脈硬化症は歩いて治す

  • 足の動脈硬化である「閉塞性動脈硬化症」は歩いて治しましょう。
  • 閉塞性動脈硬化症とは足の血管が詰まる病気です。血管が詰まることで歩行時の足の痛みや冷感、しびれ等の症状が出現します。
  • この記事では閉塞性動脈硬化症を歩いて治すためのポイントを紹介します。

私はスポーツインストラクター、兼ヨガインストラクターとして病院やスポーツジムで活動しています。病院では主に閉塞性動脈硬化症や狭心症の方のリハビリを行っています。

足の動脈硬化である「閉塞性動脈硬化症」は歩いて治しましょう。

閉塞性動脈硬化症は足の血管が詰まる、または細くなることで起こります。閉塞性動脈硬化症を発症すると、

  • 歩行時の足の痛み
  • 足の冷感
  • 足のしびれ

などの症状が出現します。閉塞性動脈硬化症が重症化すると、安静時にも痛みが出現したり、足が変色することもあります。

この記事では「閉塞性動脈硬化症を歩いて治す」をテーマに、歩いて治すためのポイントを紹介します。足の動脈硬化も運動で解消しましょう!

目次

閉塞性動脈硬化症とは

まずは閉塞性動脈硬化症について、簡単に紹介します。

閉塞性動脈硬化症とは

引用 https://kaigo.homes.co.jp/manual/healthcare/sick/ASO/

閉塞性動脈硬化症は、主に足の動脈にコレステロールなどのプラークが蓄積し、動脈が狭くなったり詰まったりすることで、血液の流れが悪くなる病気です。

足の動脈が詰まる、または狭くなるのが閉塞性動脈硬化症、心臓の血管が詰まる(または細くなる)のが心筋梗塞や狭心症です。

症状

閉塞性動脈硬化症は下記のような症状があらわれます。

  • 歩行時の足の痛み(歩行跛行)
  • 冷感
  • しびれ
  • 皮膚色の変化
  • 潰瘍・壊死

閉塞性動脈硬化症で最も多い症状は「歩行時の足の痛み」です。数分歩くと足が痛くなり、立ち止まって休むと回復するといった特徴があります。

閉塞性動脈硬化症の確認方法①

閉塞性動脈硬化症の有無は、足の冷たさで確認できます。

  • 歩行時に足が痛くなるまで歩く。
  • 足の痛みが限界まで来たら、立ち止まって左右の足の冷たさを確認する。
  • 足の痛い方が冷たければ閉塞性動脈硬化症の可能性が高い。

足に血液が流れていないと、足は冷たくなります。閉塞性動脈硬化症が発症していると、歩行時に足が冷たくなります。

閉塞性動脈硬化症の確認方法②

男性であれば、左右のすね毛の有無で閉塞性動脈硬化症が発症しているか確認することができます。足の血流が低下すると、すね毛が抜けてしまうからです。

左右のすね毛を見比べて、痛む方の足だけすね毛がなければ、閉塞性動脈硬化症を発症している可能性が高いです。

原因

閉塞性動脈硬化症は主に下記が原因となります。

  • 喫煙
  • 高コレステロール血症
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • ストレス
  • 加齢
  • 遺伝
  • 腎不全

閉塞性動脈硬化症の原因は喫煙や高血圧、ストレス等を原因とする動脈硬化です。動脈硬化の改善には有酸素運動が効果的ですが、ヨガも効果的です。下記の記事ではヨガの基本的な動きを組み合わせた「太陽礼拝」の方法を紹介しています。

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重症度分類

閉塞性動脈硬化症は症状によって重症度が分類されます。

  • Ⅰ度:無症状症状はない検査によって血流異常が認められる)
  • Ⅱ度:間歇性跛行(歩行中に下肢に痛みやしびれを感じ、休憩すると改善する)
  • Ⅲ度:安静時疼痛(安静時にも下肢に痛みやしびれを感じる)
  • Ⅳ度:潰瘍・壊死(足趾や足底などに潰瘍や壊死が生じる)

この記事は歩いて閉塞性動脈硬化症を改善することをテーマとしていますが、運動による改善が見込めるのは「Ⅱ度」までです。安静時疼痛や潰瘍がある場合はすぐに病院で治療を受けましょう。

閉塞性動脈硬化症は歩いて治す

ここからは閉塞性動脈硬化症を歩いて治す際のポイントを紹介します。

足の痛みが出るまで歩く

閉塞性動脈硬化症を治すにはウォーキングが効果的です。

ポイントは「足が痛くなるまで歩く」ことです。足が痛むまで歩くことで、後述する「側副血行路」が発達し、閉塞性動脈硬化症による血行不良を改善することができます。

ウォーキングを行い、足の痛みが我慢できなくなったら立ち止まって休憩しましょう。足の痛みが治まったら再び歩きましょう。

  • 足の痛みが我慢できなくなるまで歩く
  • 足の痛みが治まったらウォーキングを再開する

を繰り返し行いましょう。

歩いて側副血行路を発達させる

ウォーキングは閉塞性動脈硬化症の改善に効果的ですが、その理由はウォーキングが「側副血行路」を発達させて閉塞性動脈硬化症を改善できるからです。

側副血行路とは

側副血行路(そくふくけっこうろ)とは、主要な血管が何らかの原因で閉塞したり狭くなったりした際に、血液の循環を維持するために新たに形成される血管の迂回路(バイパス)のことです。

詰まっていた血管に側副血行路が発達すると、血液が流れていなかった部分に血液が流れるようになります。

痛みが出るまで歩くと側副血行路が発達する

側副血行路を発達させるには、「足が痛くなるまで歩く」必要があります。

歩くことで足の血管が発達します。

合計30分歩く

閉塞性動脈硬化症の改善のためには30~60分のウォーキングが推奨されています。

30分歩いて動脈硬化を改善する

30分歩いて閉塞性動脈硬化症を改善しましょう。

閉塞性動脈硬化症の原因は動脈硬化です。動脈硬化の原因の内、

  • 高コレステロール血症
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • ストレス
  • 乱れた生活
  • 運動不足

をウォーキングを行うことで改善することができます。ウォーキングの効果を得るには30分行う必要があります。

ウォーキングの時間は「合計30分」でOKです。休憩を挟みながら行いましょう。

動脈硬化を改善することで、血管年齢を若返らせることができます。動脈硬化を改善するウォーキングのポイントを下記の記事で紹介しています。

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徐々に時間を伸ばしていく

閉塞性動脈硬化症を改善するために、少しずつウォーキングの時間を伸ばしていきましょう。時間を伸ばすことで閉塞性動脈硬化症の改善がより期待できますし、体力の向上も図ることができます。

ウォーキングを行ったら「何分歩いたか」、「何分で足の痛みが我慢できず休憩したか」を記録するようにしましょう。足の血管が発達すると、足の痛みが出現する時間が伸びてきます。

毎日歩く

閉塞性動脈硬化を改善するために、ウォーキングを毎日頑張りましょう。

毎日歩いて動脈硬化を改善する

毎日ウォーキングを行うことで、

  • 側副血行路が発達しやすい
  • 閉塞性動脈硬化症の原因である動脈硬化が改善する
  • ウォーキングを習慣化することができる

といったメリットがあります。

毎日ウォーキングを続けるためには疲労をとることも大事です。下記の記事で紹介しているストレッチは疲労回復だけでなく、動脈硬化を改善する効果もあります。

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ランニングマシンを使ってもOK

閉塞性動脈硬化症のためのウォーキングはランニングマシン(トレッドミル・ルームランナー)を使って行っても構いません。ランニングマシンを使う際のポイントは、

  • 我慢できない足の痛みが生じるまで歩く
  • 速度、傾斜、続けて歩けた時間を記録すること
  • 傾斜をつけること

の2つです。

記録をとることで、徐々に歩行時間を伸ばせていることを実感することができます。

下記の記事ではスポーツジムでの流れやマナーを紹介しています。初めてスポーツジムを利用される場合は下記の記事の内容を参考にして下さい。

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傾斜をつける

ランニングマシンを使って閉塞性動脈硬化症を改善するために、傾斜を1~2%設定しましょう。

ランニングマシンはベルト部分が勝手に後ろに流れてくれるので、地面を蹴る必要がなく、屋外を歩くよりも楽に感じます。

地面を蹴る力を使うことで、側副血行路の発達や筋力の向上が期待できます。

禁煙と食事管理も行う

閉塞性動脈硬化症を改善するためには運動(ウォーキング)と合わせて、

  • バランスの取れた食事
  • 禁煙

もあわせて行いましょう。バランスの取れた食事と禁煙は動脈硬化を改善し、閉塞性動脈硬化症も改善することができます。

まとめ

  • 足の動脈硬化である「閉塞性動脈硬化症」は歩いて治しましょう。
  • 閉塞性動脈硬化症とは足の血管が詰まる病気です。血管が詰まることで歩行時の足の痛みや冷感、しびれ等の症状が出現します。
  • この記事では閉塞性動脈硬化症を歩いて治すためのポイントを紹介しました。
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この記事を書いた人

ご覧頂きありがとうございます。
スポーツインストラクター|健康運動指導士|心臓リハビリテーション指導士|ヨガインストインストラクター|スポーツジム・病院勤務|読書好き|漫画も好き|名言が好き|運動・健康について情報発信|YouTubeで名言紹介中|

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