血管年齢を若くするには?50代から始めるウォーキング習慣

【この記事でわかること】

  • 血管年齢とは何か?実年齢との違い
  • 血管年齢が高くなる原因とは?
  • 血管年齢を若返らせるにはなぜウォーキングが効果的か
  • 正しい歩き方と続けるコツ
  • 食事や生活習慣の見直しポイント

私は医療系運動指導士として病院やスポーツジムで活動します。

  • 「健康診断で“血管年齢が高いですね”と言われた」
  • 「血圧、コレステロール、血糖値……どれもギリギリ」

そんなお悩みを抱えている方へ。

実は血管年齢は、日々の習慣次第で若返らせることができるのです。

中でも、最も取り入れやすく効果が高い方法が「ウォーキング」。

この記事では、血管年齢の仕組みとウォーキングの効果、正しい歩き方までわかりやすく解説します。

目次

血管年齢を若くするには?まずは正しく知ろう

血管年齢とは|見た目ではわからない“体の中の老化”

血管年齢とは、血管の硬さや柔らかさをもとに推定される「血管の若さ」のこと。

加齢や生活習慣によって血管が硬くなると、実年齢よりも“血管だけ老けている”状態になります。

血管年齢が高くなると、以下のリスクが上がります:

  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞・脳梗塞
  • 認知症のリスク上昇

血管年齢は気付かない内に高くなります。不調に気づいたときには、すでに血管でトラブルが進行していることもあります。

血管年齢が高くなる原因とは?

血管が老化する主な原因は、以下の通りです:

  • 運動不足
  • 食生活の乱れ(塩分・糖分・脂質のとりすぎ)
  • 喫煙
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 加齢による一酸化窒素(NO)の減少

特に「NO(一酸化窒素)」という物質は、血管を柔らかく保つ役割があります。

加齢とともに分泌が減少し、血管の弾力が低下していきます。

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血管年齢を若くするにはウォーキングが最強な理由

なぜウォーキングが血管に効くのか?

ウォーキングをすると、筋肉の収縮によって血流が良くなり、一酸化窒素(NO)の分泌が増加します。

NOは血管の内側から作用し、次のような効果をもたらします:

  • 血管を拡張して血圧を下げる
  • 血管の柔軟性を保つ
  • 動脈硬化の予防
  • 酸素と栄養が全身に行き渡りやすくなる

ウォーキングは、薬に頼らず“自分の力で血管を若返らせる”最高の方法です!

余分な脂肪を燃やす

ウォーキングは脂肪を燃やす「有酸素運動」の代表格。

特に内臓脂肪を減らす効果が高いことがわかっています。

内臓脂肪が多いと、血糖値や血中脂質のバランスが崩れやすくなり、血管に悪影響を及ぼします。

ウォーキングを継続することで脂肪が減少し、結果的に血管への負担が軽くなるのです。

1日30分のウォーキングを週5日続けるだけで、内臓脂肪が数週間で明らかに減少したという報告もあります。

高血圧や脂質異常症の改善に効果的

ウォーキングには、血圧を自然に下げる効果があります。

歩くことで心肺機能が高まり、心臓から送り出される血液の効率がよくなるため、血圧のコントロールがしやすくなります。

また、ウォーキングは「善玉コレステロール(HDL)」を増やし、「悪玉コレステロール(LDL)」や中性脂肪を減らす働きも報告されています。

薬を始める前に“まずは歩く”を心がけることで、自然な体質改善につながります。

高血圧の改善は心不全の予防に繋がります。心不全はヨガで予防しましょう!

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50代からでもできる!無理のない歩き方のコツ

「ややきついペース」で「週3~5回」でOK

「運動は苦手」「体力に自信がない」そんな方でも、ウォーキングはゆっくり無理なく始められる運動です。

最初は「ややきつい」と感じるペースで大丈夫。

「1日20分〜30分」「週3〜5回」を目安に、習慣化を目指しましょう。

時間がとれない日は「10分×2回」でもOK。まずは“続けること”を意識!

馴れたら大股で歩こう

ウォーキングに慣れてきたら、歩幅を広げて「大股歩き」に切り替えることで、より高い効果が期待できます。

大股で歩くと:

  • 太ももやお尻の筋肉がよく使われ、血流がさらにアップ
  • 筋肉量が増えて基礎代謝が上がる
  • 腰・膝への負担も分散しやすい

ポイントは、「姿勢を正して足を前に出す意識」。無理に歩幅を広げるのではなく、“背筋を伸ばした自然な大股”を目指しましょう。

1分間に100〜120歩のリズムが“血管若返り”のゴールデンゾーン!

大股歩きを取り入れた「インターバル速歩」も血管年齢の若返りに大変効果的です。ウォーキングに馴れたら取り入れましょう!

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正しい姿勢で歩くことが大切

歩くときのフォームも大切です。姿勢が崩れていると、効果が半減してしまいます。

  • 目線はやや前方
  • 背筋を伸ばす
  • お腹を軽く引き締める
  • 腕を自然に振ってリズムよく

お腹に力を入れると、体幹も刺激され「姿勢改善+脂肪燃焼」の一石二鳥!

逆効果になる歩き方に注意!

ウォーキングは正しく行うことが重要です。

以下のような歩き方は、かえって血管や関節に負担をかけてしまいます。

  • 猫背で歩く
  • 下を見ながらダラダラ歩く
  • 急に早歩きして息が上がるほど頑張る
  • 同じ道ばかりを歩く

おすすめは「季節の変化を楽しむ散歩コース」や「音楽やポッドキャストを聞きながらの歩行」。楽しさが続ける秘訣です。

ウォーキング効果を高める!生活習慣の見直し

食事:血管を若く保つ食材を選ぶ

ウォーキングと一緒に、食事も見直すと効果が倍増します。

  • 積極的にとりたい:青魚(DHA・EPA)、野菜、きのこ、大豆製品、オリーブオイル、ナッツ
  • 控えたい:加工食品、塩分・糖分・揚げ物の多いもの

血管に良いとされる“地中海食”は、高齢者の認知機能維持にも効果あり!

地中海食の効果について、詳しくは下記で紹介しています!

note(ノート)
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睡眠とストレスケアで自律神経も整える

睡眠不足やストレスが続くと、交感神経が優位になり、血管が縮こまってしまいます。

  • 毎晩7時間以上の睡眠を目指す
  • 寝る前はスマホではなく、読書やストレッチ
  • 朝のウォーキングで「セロトニン」が出て、1日が整う

「朝日を浴びて歩く」ことは、血管と脳の健康にも◎

自律神経を整えたいならストレッチを行いましょう!

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まとめ|血管年齢は、歩くことで変えられる!

血管年齢が高くなると、さまざまな病気のリスクが一気に上がります。

ですが、「毎日少し歩く」だけで、血管は柔らかさを取り戻し、若返っていくのです。

薬に頼る前に、自分の足で“健康をつくる習慣”を始めてみませんか?血管が若返れば、体も心もきっと軽くなります。

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この記事を書いた人

ご覧頂きありがとうございます。
スポーツインストラクター|健康運動指導士|心臓リハビリテーション指導士|ヨガインストインストラクター|スポーツジム・病院勤務|読書好き|漫画も好き|名言が好き|運動・健康について情報発信|YouTubeでトレーニング動画配信中

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