【この記事でわかること】
- なぜ体が硬いと疲れが取れにくいのか
- ストレッチが疲労回復に効果的な理由
- 寝ながらできる!体が硬い人向けストレッチ5選
- 続けるためのコツと注意点
「疲れているのに、ぐっすり眠れない」、「朝起きても体が重い…」。
そんな毎日を過ごしていませんか?
それ、実は“体の硬さ”が原因かもしれません。
本記事では、体が硬くてストレッチが苦手な人でも安心してできる「疲れが取れる方法」として、やさしいストレッチをご紹介します。
特別な道具は不要、寝ながらできる簡単メニューです。


体が硬いと、なぜ疲れが取れにくいの?
体が硬いというのは、筋肉や筋膜がこわばっている状態です。
この状態では、以下のような不調を引き起こしやすくなります。
- 血流が悪くなり、老廃物がたまりやすい
- 呼吸が浅くなり、自律神経のバランスが乱れる
- 筋肉の緊張が取れず、常に体が“オン”の状態になる
これらが積み重なることで、「寝ても疲れがとれない」「常に体が重い」といった状態に陥ります。
老廃物がたまるとむくみの原因にもなります。むくみの解消にはセルフマッサージが効果的です!

ストレッチが疲れを取るのに効果的な理由
血流が促進されて、老廃物を流す
ストレッチによって筋肉をゆっくり伸ばすと、筋肉の周囲にある血管が広がり、血流がスムーズになります。
血液やリンパの流れが良くなることで、筋肉に溜まった老廃物(乳酸や疲労物質など)を効率よく排出できるようになり、むくみやだるさの解消につながります。
特に、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けている人は、下半身の血行が滞りやすく、夕方になると足が重く感じやすくなります。
こうした滞りを、ストレッチで“巡りの良い状態”に整えていくことが、疲労回復にはとても大切です。
ストレッチ前に白湯を一杯飲んでおくと、全身の血流がさらに良くなります。
副交感神経が優位になり、リラックスできる
ストレッチは単なる筋肉の運動ではなく、自律神経のバランスにも影響を与えます。
ゆったりと筋肉を伸ばしながら呼吸を整えることで、交感神経(活動モード)から副交感神経(休息モード)へとスイッチが切り替わり、身体がリラックス状態に入っていきます。
この切り替えがスムーズになることで、寝つきが良くなったり、浅い睡眠から深い睡眠へと質が上がる効果も期待できます。
夜にストレッチを習慣化することで、“眠っている間に疲労が抜ける”体質へと導いてくれるのです。
ストレッチをしながら、「4秒吸って、6秒吐く」呼吸を意識すると副交感神経がより働きやすくなります。
副交感神経を整えるにはヨガもおすすめ!身体が硬くてもヨガはできます!

筋膜や関節のこわばりがゆるみ、体が軽くなる
私たちの筋肉は、筋膜という膜に包まれており、姿勢や動作の癖、長時間の同じ姿勢によってこの筋膜が“癒着”したり“よじれ”たりすることがあります。
その結果、体が動かしにくくなったり、一部の筋肉に過剰な負担がかかってしまい、疲労や痛みの原因となります。
ストレッチはこの筋膜の癒着をゆっくり解き、筋肉や関節の動きをスムーズにしてくれる効果があります。
また、可動域が広がることで日常の動作がラクになり、“疲れにくい体”に変わっていくのです。
「痛気持ちいい」くらいを目安にして、ゆっくり伸ばすことがポイントです。
疲れにくい身体をつくるには筋トレも大事。軽い筋トレから始めましょう!

寝ながらできる!体が硬い人のためのストレッチ5選
ここでは、ストレッチが苦手な方でも安心して取り組める「寝ながらできるストレッチ」を5つ紹介します。
背中 ストレッチ

- 仰向けになる。
- 両手両脚を伸ばし、背中をストレッチする。
- 背筋伸ばしを5秒間、3回繰り返す。
全身をゆるめて深い呼吸を促すストレッチ。縮こまった胸やお腹が広がり、自律神経が整ってリラックスしやすくなります。
お尻 ストレッチ

- 仰向けの状態で片膝を抱える。
- 膝を胸に近づける程、ストレッチ感が強くなる。
- 左右それぞれ30秒行う。
お尻や腰の緊張をゆるめることで、座りっぱなしや立ち疲れによる腰まわりのだるさをやわらげます。
腰 ストレッチ

- 仰向けの状態で、片膝を抱え、その膝を横に倒す。
- 肩が床から浮かない程度、膝を床に近づける。
- 左右それぞれ30秒行う。
背骨まわりをやさしくねじって、腰や背中のこわばりを解消。内臓や自律神経にもよい刺激が入ります。
お腹 ストレッチ

- うつ伏せで行う。
- 肩の横に手をついて、上体を反らす。
- 目線は斜め上に向ける。
- 上体の反らし具合で、ストレッチの強度を調整する。
- 30秒行う。
腹筋や脚の付け根の筋肉を伸ばし、姿勢改善と深い呼吸をサポート。内臓の動きも促し、全身がスッキリします。
内もも ストレッチ

- 仰向けの状態で、膝を立てる。
- 左右の膝をひらき、足裏を合わせる。
- 左右の膝をそれぞれ床に近づける。
- 30秒行う。
内ももをゆるめて股関節を開放。血流とリンパの流れが良くなり、足のむくみや疲れの軽減に役立ちます。
疲れをとるストレッチの継続のコツと注意点
- 無理せず「気持ちよさ」を優先する
- 夜寝る前・入浴後などリラックス時間に取り入れる
- すべてやらなくてもOK。1〜2種目でも続けることが大切
毎日完璧を目指すより「5分だけでも続けること」が疲れにくい体づくりの第一歩です。
まとめ:体が硬くても、疲れは取れる!
体が硬いからストレッチができない…と思っている方も、やさしいストレッチを取り入れれば、
- 血流アップ
- 自律神経が整う
- 筋肉の緊張がゆるむ
といった効果で、驚くほど体が軽くなります。
疲れを感じる毎日を卒業する第一歩として、ぜひ今日から寝ながらストレッチを始めてみてください。


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